「おこめ券」は、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)が発行するお米の商品券です。全国のお米屋さん、スーパー、ドラッグストア、デパートなど、ほとんどのお米取扱店で利用できます。
クレジットカードやギフトカード、電子マネーが使えないお店でも使用できることが多く、贈り物や企業活動などで幅広く利用されています。
この記事では、おこめ券の基本情報に加え、株主優待、Yahoo!オークション、金券ショップ、販売店など、4つの購入場所と販売価格をご紹介しています。
また、記事中の参照データには以下から実数を抽出し、具体性も追求しています。
- 株主優待:筆者自身が2019~2021年に入手した、延べ38件分のおこめ券。
- Yahoo!オークション:2021年7月~9月に取引が成立した、計100商品分(958枚分)のおこめ券。
- 金券ショップ:ネット検索上位8社の販売価格。
【おこめ券】基本情報と購入時に必要となる知識
おこめ券の基本情報
公式サイト | ごはん彩々 |
発行元 | 全国米穀販売事業共済協同組合 |
利用可能店舗数 | 全国約3万店 |
主な 利用可能店舗 |
お米販売店、JA、スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストア、デパート、コンビニエンスストア(一部)など |
額面金額 | 1枚:440円(1kg) (旧券 520円・540円) |
おつり(つり銭) | 店舗ごとのルール |
有効期限 | なし |
お米以外の 商品購入 |
店舗ごとのルール |
▼おつりや使い方など、さらに詳しいおこめ券の内容についてはこちら。
【おこめ券の使い方】使えるお店・コンビニ・お米以外で買えるもの
おこめ券の発行経費・流通経費
おこめ券は、1枚で440円分のお米等の購入に利用できる商品券ですが、発行元である全米販の公式サイト(ごはん彩々)や正規販売店では、1枚500円で販売されています。
差額の60円は、発行経費や流通経費として、おこめ券の購入者が負担する仕組みです。
つまり、おこめ券が一般消費者間で初めて流通する段階では、必ずこの60円の経費が発生することになります。
このことを踏まえた上で、購入方法に関する章をお読みください。
【おこめ券】4つの購入方法
昭和58年(1983年)に発行され、40年近い歴史を持つ「おこめ券」。電子マネーの普及が著しい現在でも、さまざまなシーンで幅広く利用され続けています。
お中元・お歳暮、各種お祝い、お礼の品、仏事、企業活動など、用途は多岐にわたりますので、利用シーンに合わせた購入(入手)ができるよう、以下で4つの購入方法を、購入場所や販売価格などと合わせてご紹介します。
株主優待で購入(入手)する
筆者がおすすめする、最も低コストで継続的に購入(入手)できる方法が株主優待、中でも「クロス取引」を利用した方法です。
すぐに欲しいときや決まった枚数が欲しいときには不向きですが、急がずに自分で利用することを想定した場合では、最も効果的な入手方法となります。
2021年現在、おこめ券(おこめギフト券)を優待品として採用している企業は約30社。
下の表は、筆者が2019年~2021年に株主優待で取得したおこめ券、延べ38件分のデータを集計した結果です。
株主優待 取得件数 |
額面 合計金額 |
コスト 合計金額 |
割引率 |
38 | ¥49,720 | ¥16,652 | 66.5% |
株主優待は、取得が決定してから優待品が手元に届くまで、およそ3か月かかります。
すぐに手に入らないデメリットはありますが、60%超の割引率で入手できる、私の知る限り、最高のコストパフォーマンスを実現できる方法です。もちろん、おこめ券を株主優待のクロス取引で取得するには、
- 証券口座+信用取引口座
- 信用取引の知識+クロス取引(つなぎ売り)の知識
- ある程度の運用資金
など、ある一定の条件をクリアする必要はあります。
しかし、「資金」以外は、やる気次第で誰でも持つことが可能ですので、「資金」が用意できたときのためにも、準備を始めてみてはいかがでしょうか。年に十数回は、確実に取得チャンスがやってきます。
▼「ヨッシャ!やってみるか!」と思われた方にはこちら。
Yahoo!オークションで購入する
ほとんどの場合、贈答用には不向きですが、Yahoo!オークションでもおこめ券を安く購入することができます。
下の表は、2021年7月~9月に取引が成立したおこめ券、958枚分(100商品分)の集計結果です。
おこめ券 出品枚数 |
1枚あたり 落札単価 (送料込み) |
販売率 | 抽出 件数 |
1~4枚 | ¥429.7 | 97.7% | 36 |
5~9枚 | ¥432.3 | 98.2% | 20 |
10枚以上 | ¥429.7 | 97.7% | 44 |
全958枚 | ¥430.0 | 97.7% | 100 |
出品枚数別で集計しましたが、販売率は98%前後ということで、落札単価にはほとんど違いは見られませんでした。ちなみに、額面金額よりも安く落札できた商品は、100商品中76商品。
また、Yahoo!オークションではクレジットカードやPayPayでの決済は禁止されていますが、Tポイントで購入できるメリットがあります。
スーパーやドラッグストアを頻繁に利用する方であれば、Yahoo!オークションでのおこめ券の購入をルーティン化すれば半永久的に家計の節約につながります。
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金券ショップで購入する
駅前繁華街等の金券ショップでも、おこめ券を購入できます。
店舗に足を運ぶ手間はかかりますが、確実に、そして、安く購入できるのが金券ショップです。
また、金券ショップで販売されているおこめ券は、基本的に買取品であるため、流通経費の60円も考える必要がありません。
下の表は、2021年9月の調査結果です。おこめ券1枚の販売価格をネット検索の上位8社で集計しています。
T社 | R社 | J社 | A社 | 8社平均 単価・販売率 |
¥428 | ¥430 | ¥425 | ¥430 | |
K社 | S社 | H社 | P社 | \431.0 (98.0%) |
¥435 | ¥435 | ¥435 | ¥430 |
1枚あたりの平均販売価格が431円ということで、Yahoo!オークションとほぼ同等の結果となりました。比較すると、
- 欲しいときに欲しい枚数を、確実に安く手に入れるなら金券ショップ。
- 時間は気にせず、じっくりと安いものだけを入手するならYahoo!オークション。
といった感じではないでしょうか。
ごはん彩々(全米販公式サイト)または販売店で購入する
引用元:ごはん彩々(全米販)
最後に紹介するのが、冒頭でお伝えした「発行経費・流通経費:60円」が必要となる購入方法です。
利用可能金額を大幅に超える販売価格となりますので、主に贈答用での購入が想定されます。
全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の公式サイト「ごはん彩々」では、以下の3つの購入方法が用意されています。
- 全国のおこめ券販売店
- おこめ券取扱店舗検索 ⇒ 「エリアから検索」で店舗一覧を表示 ⇒ 「絞り込み検索」で「購入」にチェックして「絞り込み」ボタン。
- 専用袋・のし等については、各販売店で確認。
- ネット通販
- 価格:1枚500円~(専用袋は無料)
- 支払い方法:クレジットカード、銀行振込、代金引換など
- 1出荷元から1発送先に合計1万円以上の場合は送料無料。
- 法人向け窓口
- 見積もり依頼やタイアップ希望などを、問い合わせフォームに入力する仕様。
【おこめ券】4つの購入方法のまとめ
- おこめ券の基本情報
- おこめ券は1枚440円分として、スーパーやドラッグストアでお米等の購入に利用できる。
- おこめ券が一般消費者間で流通する場合、最初は経費を含めて最低500円で販売されている。
- できるだけ安く効果的に購入・入手する方法
- 直ぐに手元には来ないが、定期的に格安で入手するなら「株主優待」
- 自分用に安く購入できて
Tポイントも利用したいなら「Yahoo!オークション」 - 欲しいときに欲しい枚数で安く購入するなら「金券ショップ」
- 値段は気にせず、贈答用にしっかりとしたものを購入したいなら「ネット通販」または「販売店」
▼最後に「おこめ券」関連の記事をまとめて残します。
本記事は、2021年9月が基準です。最新情報は各WEBサイト等でご確認ください。
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