引用元:QUOカード
「QUOカード」は、株式会社クオカードが発行する全国共通のギフトカードです。
コンビニエンスストア・書店・ドラッグストア・ファミリーレストランなど、全国約6万店の身近なお店で利用できます。
1987年の誕生以来、累計発行枚数は約10億枚。電子マネーの普及が著しい現代日本においても、利便性と高い知名度で、多くの利用者に支持されています。(※QUOカードの発行は1995年)
この記事では、QUOカードの基本情報に加え、利用シーンに合わせて販売店や入手先を選択できるよう、具体的な6つの購入方法をご紹介しています。
また、記事中の参照データは以下から実数を抽出し、具体性も追求しています。
- 株主優待:筆者自身が2022年に入手した、計61社分のQUOカード。
- ネットショッピング:実際に販売されている、計6商品のQUOカード。
- ヤフオク!:2022年に取引が成立した、計154枚のQUOカード。
- 金券ショップ:多店舗展開しているショップ5社。
【QUOカード】の基本情報と購入時に必要となる知識
QUOカードの基本情報
公式サイト | ギフトといえばQUOカード |
発行会社 | 株式会社クオカード |
利用可能店舗数 | 全国約6万店 |
使えるお店 (加盟店) |
コンビニエンスストア、ドラッグストア、ファミリーレストラン、カフェ、カー用品・ガソリンスタンド、書店、音楽・映像・書籍専門店、トイショップ、ゴルフショップ、ホームセンター、ホテル、ステーショナリーショップ、スマホアクセサリー専門店、カラオケ |
額面金額 | 300円券・500円券・700円券・1,000円券・2,000円券・3,000円券・5,000円券・10,000円券 |
カードタイプ |
|
おつり(つり銭) | でない |
有効期限 | なし |
利用できない 商品・サービス |
公共料金、通信販売等収納代行サービス、プリペイドカード、切手、印紙、タバコ、チケット、その他取扱店が指定した商品など。 |
▼さらに詳しいQUOカードの概要についてはこちら
購入時に必要なQUOカードのデザインに対する知識
QUOカードは、他のギフトカードと違い、デザインを自由に決められるギフトカードです。
2016年まで発行されていた磁気式の「図書カード」、30代あるいは40代以上の方には懐かしの「テレホンカード」と同じ仕組みです。
引用元:QUOカード
スタンダードカードだけでも、現在100種類以上のデザイン。
企業や団体の広告活動で作られたカードを含めると、数万、あるいは数十万種類のデザインが存在しているかもしれません。
人気芸能人・キャラクターの柄、コレクションの対象となる柄、ギフトに適した柄など、さまざまなデザインのQUOカードが存在します。
そして、QUOカードを購入するときに重要となるのが、この「デザイン」です。
なぜ重要なのかは、このあと紹介する購入方法で明らかになりますが、簡単に言うと、利用シーンによって購入する方法や金額が変わってくるからです。
自分で利用するために入手したいのか、あるいは、プレゼント用として入手したいのか。大きく分けてこの2つに分類されますので、このことを念頭に置いて購入方法に関する章をお読みください。
また、本記事内で度々出てくる「ギフト柄」と「広告柄」には、以下のような違いがありますので、合わせて把握をお願いします。
- ギフト柄:定番のQUOスマイルや花・植物など、ギフトに適したデザイン。
- 広告柄:企業の広告や雑誌の懸賞目的で作られたデザイン(個人製作含む)。
【QUOカード】6つの購入方法
QUOカードを株主優待で購入(入手)する
利用シーン:自分用
私がおすすめする、最も低コストで継続性のある購入(入手)方法が「株主優待のクロス取引」です。
先にデメリットからお伝えしますが、株主優待で入手できるQUOカードは、およそ8~9割がプレゼント用には不向きな「広告柄」です。
中には定番の「QUOスマイル」や「花柄」などの「ギフト柄」カードもありますが、株主優待という制度の性質上、ほとんどのカードに企業広告がデザインされています。
下の表は、筆者が2022年1月~7月までの間に株主優待で取得したQUOカード、61社分のデータを集計した結果です。
株主優待 取得件数 |
QUOカード 額面合計金額 |
コスト 合計金額 |
割引率 |
61 | ¥95,100 | ¥14,154 | 85.1% |
「自分用」という前提条件はありますが、およそ85%OFFで購入(入手)できています。
私の知る限り、ほぼノーリスクでこれほどのコストパフォーマンスが実現できる方法は、他にありません。
もちろん、
- 証券口座+信用取引口座
- 信用取引の知識+株主優待クロス取引(つなぎ売り)の知識
- ある程度の運用資金
は必要ですが、3つ目以外は、やる気次第で誰でも持つことができるものです。記事を読んでいただいている方の中には、既にほとんどの条件が備わっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
▼「よし!やってみるか!」と思われた方にはこちら。
QUOカードをネットショップで購入する
利用シーン:主に自分用(一部プレゼント用も可)
Yahoo!ショッピングや楽天市場でもQUOカードが販売されています。
値段が高めなので、現金(銀行振込など)での購入はおすすめできませんが、Tポイントや楽天ポイントが利用できるというメリットがあります。
▼参考ページ(タイミングによっては販売商品がない場合もあります)
QUOカードの商品一覧
以下は、2022年8月の調査で、QUOカード 送料込み 1,000円券の販売価格です。
- Yahoo!ショッピング:1,225円(5件の平均)
- 楽天市場:1,400円(1件のみ)
いずれもかなり割高ですが、楽天市場ではポイントでの購入が可能です。
Yahoo!ショッピングでは、2022年3月末日をもって「Tポイント」の利用が終了となり、以前可能だった「Tポイント」での商品券等の購入ができなくなりました(クレカ、PayPayでの購入も不可)。
また、「ギフト柄」カードも多数販売されていますが、買取品が多く、専用ケースも付いていないことが多いので、プレゼント用に向いているとは言えません。
QUOカードをYahoo!オークションで購入する
利用シーン:主に自分用(一部プレゼント用も可)
Yahoo!オークションには、「ギフト柄」「広告柄」を問わず、常時、大量にQUOカードが出品されています。
後述する、金券ショップのような「ギフト柄」と「広告柄」の価格差はほとんどなく、ほぼ額面以下の金額で購入できるメリットがあります。
下の表(上段)は、2022年に取引が成立した各種QUOカード、154枚分のデータを集計した結果です。
※下段の表は、2019年の集計結果です(参考資料)。
▼2022年の集計結果
額面 金額 |
柄 | 平均 落札額 |
送料 | 平均 割引率 |
抽出 件数 |
1,000 | ギフト | 924 | 63 | 1.3% | 30 |
広告 | 927 | 63 | 1.0% | 30 | |
3,000 | ギフト | 2,809 | 63 | 4.3% | 29 |
広告 | 2,832 | 63 | 3.5% | 8 | |
5,000 | ギフト | 4,757 | 63 | 3.6% | 30 |
広告 | 4,777 | 63 | 3.2% | 3 | |
10,000 | ギフト | 9,679 | 63 | 2.6% | 24 |
広告 | – | – | – | 0 |
- 「平均落札額」は送料を含まない価格。
- 「送料」はすべてミニレター(63円)を想定。
- 入札件数1件の商品、人物・キャラクターなどプレミアがつきそうなカードは除外。
▼2019年の集計結果(参考)
額面 金額 |
柄 | 平均 落札額 |
送料 | 平均 割引率 |
抽出 件数 |
1,000 | ギフト | 1,019 | 63 | -8.2% | 18 |
広告 | 1,062 | 63 | -12.5% | 15 | |
3,000 | ギフト | 3,053 | 63 | -3.9% | 20 |
広告 | 3,059 | 63 | -4.1% | 5 | |
5,000 | ギフト | 5,055 | 63 | -2.4% | 20 |
広告 | 4,965 | 63 | -0.6% | 13 | |
10,000 | ギフト | 10,170 | 63 | -2.3% | 10 |
広告 | 10,139 | 63 | -2.0% | 13 |
いずれの券種でも、額面金額を下回る金額で落札できることが分かります。
また、すべての券種で割高だった2019年と比較すると、かなり大きな変化が生じていることも分かります。
これはおそらく、Yahoo!ショッピング等の特典が「期間固定Tポイント」から期限のない「PayPayポイント」に変更となり、Tポイントの利用が終了したことが大きな要因になっていると思われます。
結論として、2022年現在、Yahoo!オークションでのQUOカードの購入は「1~4%お得」となりました。
QUOカードを金券ショップ(街・ネットショップ)で購入する
街の金券ショップ
利用シーン:自分用・プレゼント用
金券ショップの商品は基本的には買取品ですが、自分の目で見て判断できることや贈答用としてケースが用意されている場合があることなどから、「プレゼント用」にも適していると言えます。(抵抗がある方は避けてください。また、ケースには別途料金がかかります。)
下の表は、多店舗展開している金券ショップ5社の販売価格を集計した結果です(2022年8月時点)。
額面 | 柄 | R社 | J社 | K社 | T社 | P社 | 5社平均 | |
1,000 | ギフト | 970 | 1,000 | 995 | 970 | 970 | 981 | 98.1% |
広告 | 938 | - | 975 | 960 | 960 | 958 | 95.8% | |
3,000 | ギフト | 2,865 | 2,990 | 2,955 | 2,910 | 2,910 | 2,926 | 97.5% |
広告 | 2,850 | - | 2,940 | - | 2,880 | 2,890 | 96.3% | |
5,000 | ギフト | 4,850 | 4,985 | 4,925 | 4,860 | 4,825 | 4,889 | 97.8% |
広告 | 4,875 | 4,900 | 4,900 | - | 4,800 | 4,869 | 97.4% | |
10,000 | ギフト | 9,700 | - | 9,850 | 9,720 | 9,650 | 9,730 | 97.3% |
広告 | 9,750 | 9,800 | 9,800 | - | 9,600 | 9,738 | 97.4% |
ご覧の通り、空白が多い集計結果となってしまいました。
QUOカードは金券ショップでも非常に人気の高い商品で、入荷はいつも数枚単位なのに対して、販売は数十枚単位になることが多く、在庫数が安定しないのが原因です。
販売価格は、さすがに額面を超えることはないようですが、割引率2~4%が相場のようです。
また、「ギフト柄」と「広告柄」で販売価格に差をつけているショップも多いので、自分用に購入する場合は、「広告柄」を選択するのがお得な方法になります。
「ギフト柄」では、専用ケースや贈答用ケースを用意してくれるショップもありますが、1枚あたり10円~20円の追加料金が必要です。
ネットの金券ショップ(クレジットカード決済)
「金券ねっと」は、国内最大級の商品券通販サイトで、「即日発送可」、「クレジット決済OK」、「安心・安全」をセールスポイントにしている実績豊富なネットショップです。
QUOカードをコンビニエンスストア等(販売店)で購入する
利用シーン:自分用・プレゼント用
QUOカードの公式サイトで用意されている4つの購入方法の中で、唯一、送料がかからない方法であり、さらに、お得な方法もあるのが「コンビニエンスストア等」での購入方法です。
特徴を3つご紹介します。
加盟店店頭限定デザインカード
コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、一部のセイコーマート)や一部の書店、HMVなどで販売されている店頭限定デザインカードには、以下の特典(おまけ)がついています。
- 5,000円券…利用可能額:5,070円
- 10,000円券…利用可能額:10,180円
また、上記特典以外にも
- 送料なしでその場で手に入る
- 購入できる店舗が全国に数万店ある
- 無料でカードケースをつけてくれる
といった利点もあります。金券ショップのような割引販売ではなく、利用可能額が増えるといった商品ですが、すぐに欲しい場合や手軽な贈答用に欲しい場合には、最も適した購入先だと思われます。
注意点は、一部のコンビニで販売されている500円券は販売価格530円、1,000円券は販売価格1,040円と、割高になってしまう点です。
セブンイレブンで使える電子マネー「nanaco」で購入する
これは、利用者限定の話になってしまいますが、QUOカードの購入に電子マネー「nanaco」が使えます。
ただし、nanacoポイントは付かず、現金で購入するのと同じようにnanacoポイントが減りますので、さほどお得さは感じられません。
はっきりとお得だと言えるのは、
- QUOカードを買う前にクレジットカードからnanacoにチャージ
- クレジットポイント獲得(0.5%)
- nanacoでQUOカード購入(1万円券を買えば+1.8%の特典)
この方法であれば、QUOカードをクレジットカードで購入したのと同等の効果が得られます。
チャージできるクレジットカードは公式でご確認ください。
公式 クレジットカードでクレジットチャージ(そのつど入金)する
ファミリーマートで「ファミマTカード」のクレジット決済
セブンイレブンの「nanaco」利用の場合と違い、ファミリーマートではダイレクトにクレジットカードの「ファミマTカード」でQUOカードを購入できます。
ただし、ショッピングポイントは付かず、クレジットポイントの0.5%のみ。
ですが、もしここで購入したQUOカードを、自分自身でファミリーマートで使うなら、さらに+0.5%もらえます(要ファミマTカード提示)。
1万円券を購入した時に特典としてついてくる1.8%を考慮すると、合計で2.8%還元で、なんだかお得なように見えますが、筆者は、QUOカードをコンビニで使うこと自体を推奨していません。
QUOカードには、他にお得な使い方がたくさんありますので、コンビニで使う前に一度、下の記事にザっと目を通していただけると幸いです。
QUOカード公式サイトを利用する
引用元:QUOカード-購入方法
利用シーン:プレゼント用
QUOカードの公式サイト-購入方法では、前項でご紹介のコンビニでの購入方法も含めて、以下の4つの購入方法が用意されています。
- お店で購入《公式:販売店検索》
- オンラインストアで購入《オンラインストア》
- FAXで購入
- コンビニ店頭端末で購入《ローソンの店頭端末「Loppi」》
「お店で購入」以外は、すべて時間と送料がかかります。主に法人やイベント用での利用シーンが想定されます。
詳しくは、各公式ページをご覧ください。
その他の購入・入手方法
QUOカードの入手方法は、他にもたくさん存在します。
商品の購入、サービスへの入会・申込み、イベントの景品など、ギフトカード系のプレゼント商品として最も多いのがQUOカードかもしれません。
中でも、ここ数年で、ひとつのビジネスモデルにさえ成りつつあるのが、ホテルの「QUOカード付きプラン」です。
初めてみたときは、QUOカードで宿泊代金が払えるのかと勘違いしてしまいましたが、数の増え方から想像すると、効果があるんでしょう。
ビジネスマンの出張などで、自分で予約できる会社の場合は、人気が出るのも容易に想像できます。会社自体がQUOカード付きプランのあるビジネスホテルを推奨しているケースもあるかもしれません。
電子マネー全盛の時代ですが、「電子」では難しいことをビジネスに取り入れた見習うべき事例だと感じます。
おわりに
長々と書いてきましたが、筆者はQUOカードをコンビニや金券ショップ等で買ったことは1度もありません。
この記事を執筆するために、コンビニに行って質問したり、QUOカードのお客様相談室に電話したり、ネットで検索しまくったりはしましたが、購入したことはないんです。
理由は、どの方法も金額が高すぎるから。
ですが、私と同じ思いでQUOカードを購入しない人もたくさんいます。そして、その大多数の人たちが株主優待で日常的にQUOカードを入手している人たちだと思います。
一度でも、株主優待、中でもクロス取引を利用してQUOカードを手に入れると、とてもじゃありませんが、2~3%の割引率でQUOカードを購入する気にはなれないのです。
最後はちょっと過激な言い方になってしまいましたが、私が言いたいのは、「株主優待クロス取引を実践しよう!」ということ。
それと、「QUOカードはコンビニじゃなくて別のもっと有意義な使い方をしよう!」も付け加えます。
※本記事は、2022年8月が基準となっています。最新情報は各WEBサイトでご確認ください。
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