日本の書店数が減少傾向にあるのは、皆さんがご存知の通りです。単に本や雑誌を売るだけでは生き残りが難しく、ここ数年で書店の業態は大きく変わってきています。
TSUTAYAに代表されるようなカフェ併設の書店、コンビニ ローソンの本屋機能の強化、各書店における文房具、雑貨、CD・DVDの販売など、多種多様な生き残り施策が実行されています。
この記事では、このような、書籍以外の商品を多く取り扱う「書籍取扱い店」に焦点を当て、「図書カードNEXTで本以外に買えるもの」をテーマに、具体的な5店舗での調査結果をご紹介します。
記事中の「図書カード」は、紙式の「図書券」、磁気式の「図書カード」、現在発行の「図書カードNEXT」の3種類を表しています。それぞれ清算処理の方法が違いますが、すべて問題なく利用できます。
▼参考記事
【図書カードNEXT】おつりや残高の確認方法(QRコード・PIN番号)などについて
文房具、雑貨、CD・DVD、ゲーム、レコードなどの購入に「図書カードNEXT」が使えます
TSUTAYA AVクラブ 神松寺店
2018年7月に店内を大改装してリニューアルオープンしたお店です。
レンタルコーナーと書籍コーナーが合体し、文房具、雑貨の取り扱いを大幅に拡大しました。
神松寺店では、店内全ての商品で、図書カードが利用できるとのことでした。
取扱商品は、書籍、文房具、雑貨、CD・DVDのレンタルと販売、新品・中古ゲームなど。
注意点は、最近、続々とTSUTAYAで導入されているセルフレジ。こちらでは図書カードが使えないので、有人レジで精算処理をするしかないとのこと。
セルフレジの範囲は把握できていませんが、レンタルDVDは料金がアップするので注意です。
TSUTAYA BOOKSTORE マークイズ福岡ももち
2018年11月にグランドオープンした、福岡ドームに隣接する「MARK IS 福岡ももち」内の書店です。
福岡・佐賀が地盤の「積文館書店」が運営しています。
店内全ての商品で、図書カードが利用できるとのことでした。
「マークイズ福岡ももち」のショップ紹介ページに掲載されている取り扱いアイテムをそのまま掲載します。
お取り扱いアイテム
文房具、カレンダー、文具、CD、手帳、ボールペン、ステーショナリー、花、ドライフラワー、コスメ、雑貨、植物、おもちゃ、ボーネルンド、年賀状、家計簿
記載がなかったので付け加えると、レコードコーナーもあります。
ヴィレッジヴァンガード イオンモール筑紫野
ヴィレッジヴァンガードは、全国で約320店舗を展開している書籍取扱い店です。
筆者が調査したのは、福岡の「イオンモール筑紫野」店で、店内全ての商品で、図書カードが利用できるとのことでした。
取扱商品は独特で、書籍以外にも輸入雑貨、玩具、服飾品、CD・DVDなど「遊べる本屋」をキーワードにした、幅広い商品の陳列販売を行っています。
アニメイト 福岡パルコ
アニメイトは、全国で約120店舗を展開している日本最大級のアニメショップチェーンです。
筆者が調査したのは「福岡パルコ」店で、店内全ての商品で、図書カードが利用できるとのことでした。
取扱商品は、アニメ関連のキャラクター商品、コミック、ライトノベル、雑誌、CD・DVD、ゲーム、コスプレ関連グッズなど。
公式:アニメイト-店舗情報
ジュンク堂書店 福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)
ジュンク堂書店、丸善は、全国で約90店舗を展開する同一グループのお店です。
福岡店は、売場面積が約720坪の大型書店で、店内全ての商品で、図書カードが利用できるとのことでした。
文房具に加えて、多種多様な雑貨類も販売されています。
画像引用元
- Googleマップ-ストリートビュー(長尾センタープラザ)
- TSUTAYA BOOKSTORE|ショップ検索|MARK IS 福岡ももち
- ヴィレッジヴァンガード-決算説明会資料
- アニメイト 福岡パルコ-フロア案内
- ジュンク堂書店 福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)
図書カードNEXTが使えそうなのに使えないお店
Amazonや楽天市場などのネットショッピングサイト
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ネットショッピングサイトでは利用できません。
利用できるサイトは、以下の6つのオンライン書店等に限られます(2023年11月現在)。
▼オンライン書店のさらに詳しいご紹介、利用方法についてはこちら。
コンビニエンスストア
使えませんし、買うこともできません。
全国に6万店近くあるコンビニエンスストアで使えたら、日本の書店がとんでもないことになってしまうので、今後も使える日が来るとは思えません。
ブックオフ(BOOK OFF)などの古本屋
図書カードの読取り機設置店には、2022年9月現在、ブックオフの店舗は1店舗もありません。
また、図書カードの取扱店になるための条件として、公式サイトでは「本の売場を持った新刊書を取り扱う書店であることが第一条件…」となっています。
つまり、ブックオフだけでなく、古本屋さん全体が条件から外れている(図書カードが使えない)ということです。
現在、ブックオフの店舗の中には「新刊書」を扱う店舗もありますが、古本の割合をゼロにしない限り、今後も取扱店になる可能性は低いのではないでしょうか。
本以外の商品で図書カードNEXTを使う場合の注意点
- 上記で挙げた「TSUTAYA」「ヴィレヴァン」などの5店舗に関しては、実際に各店舗に問い合わせて確認が取れた内容を掲載していますが、全国的に当てはまる保証はありません。
- 屋号が同じでも、取扱商品は店舗ごとに異なります。
- 図書カードで他の金券類を購入することはできません。
おわりに
我が家には、毎年必ず一定数の図書カードが届きます(株主優待で取得)。
使うお店と使い道はある程度決まっていたんですが、先日、よく使うお店のひとつが、突然、ソフトバンクショップにかわっていることに気付きました。
そのお店には駄菓子コーナーがあって、1,000円分の図書カードをすべて駄菓子に使うこともあったお店です。閉店したのか、移転したのか…ネットで調べてみましたが詳細は分かりませんでした。残念です。
最後に、関連記事を2つ残します。書店の減少ストップに貢献できるよう、今後も少しでも多くの図書カード関連の記事を書いていけたらと思っています。
【図書カードNEXT】おつりや残高の確認方法(QRコード・PIN番号)などについて
本記事は、2022年9月現在の情報を基に作成しています。
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